英語レベルとは?CEFR(A1〜C2)の目安と英検・TOEIC・IELTSとの対応

英語のレベルを国際的な基準で表すときは、CEFR(セファール)のA1〜C2の6段階を使うのが一般的です。A1・A2が基礎段階、B1・B2が自立した段階、C1・C2が熟達した段階です。B1は身近な話題や旅行先のたいていの場面に、簡単な文をつなげて対応できるレベル、B2は自分の意見を説明でき、ネイティブスピーカーとお互いに無理なくやり取りできるレベルです。 英検もTOEICも、スコアとCEFRの対応を公式に発表しています。
この記事では、各レベルでできることを平易に説明し、話すとどう聞こえるかを例で示したうえで、英検・TOEIC・IELTS・TOEFL iBT・ケンブリッジ英検のスコアとCEFRの対応を各試験団体の資料にもとづいてまとめます。いまの自分のレベルを知りたい方は、ブラウザで受けられる無料の英語力診断テスト(レベルチェック)か、Fluentlyアプリの英語スピーキングテストをどうぞ。
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この記事の内容
CEFRとは
CEFR(Common European Framework of Reference for Languages、ヨーロッパ言語共通参照枠)は、欧州評議会が2001年に公開した、外国語の熟達度を表す枠組みです。その言語を使って「何ができるか」で、A1からC2までの6段階を示します。英語だけでなく多くの言語の物差しとして、世界中の教育や仕事の場面で使われています。
6つのレベルは3つの段階に分かれます。基礎段階の言語使用者(A1・A2)、自立した言語使用者(B1・B2)、熟達した言語使用者(C1・C2)です。また、レベルは技能ごとに違うことがあります。英検の成績表は2022年度から技能別のCEFRレベルも表示しており、TOEICもリスニング・リーディング・スピーキング・ライティングで別々にCEFRの下限を定めています。読むのはB2、話すのはB1ということも十分にありえます。
CEFR 6つのレベルの目安
下の表は、欧州評議会の全体的な尺度(英語のページ)をかみ砕いて要約したものです。1列目の呼び名は、当サイトの英語力診断テストで使っている表記です。
| レベル | 段階 | できること |
|---|---|---|
| A1 入門 | 基礎段階 | よく使う日常表現と、ごく基本的な言い回しを理解して使える。自己紹介ができ、住んでいる所や知り合い、持ち物について簡単な質問をしたり答えたりできる。相手がゆっくりはっきり話し、助けてくれれば、簡単なやり取りができる。 |
| A2 初級 | 基礎段階 | 家族、買い物、近所、仕事など、身近な事柄についての文やよく使う表現が分かる。決まった日常の場面で、簡単で直接的な情報のやり取りができる。自分の経歴や身の回りのことを簡単な言葉で説明できる。 |
| B1 中級 | 自立した段階 | 仕事、学校、娯楽などの身近な話題なら、標準的な話し方で要点を理解できる。旅行中に起こるたいていの場面に対処できる。経験や予定、意見を、簡単な理由を添えて、つながった文で話せる。 |
| B2 中上級 | 自立した段階 | 自分の専門分野の技術的な議論も含め、複雑な文章の要点を理解できる。ネイティブスピーカーとお互いに無理なくやり取りできる程度に、流暢かつ自然に話せる。ある問題について、選択肢それぞれの長所と短所を挙げて自分の見方を説明できる。 |
| C1 上級 | 熟達した段階 | 高度で長い文章を理解し、言外の意味もくみ取れる。言葉を探している様子をほとんど見せずに、流暢かつ自然に自己表現できる。社会生活、学業、仕事で英語を柔軟かつ効果的に使える。 |
| C2 熟達 | 熟達した段階 | 聞いたり読んだりしたほぼすべてを容易に理解できる。さまざまな情報源の内容をまとめ、筋道を立てて説明し直せる。複雑な場面でも、細かいニュアンスまで自然に、流暢かつ正確に表現できる。 |
Cambridge Englishは、A1より下にPre-A1というレベルも置いていて、英語を学び始めたばかりの子ども向けの試験で使っています。
話すとどう聞こえる?レベル別の英語の例
全体的な尺度は4技能をまとめて説明しています。スピーキングの違いは、同じ質問への答えを並べると分かりやすくなります。下の例は「Tell me about your job.(お仕事について教えてください)」への答えを、レベルの違いを示すためにこの記事用に書いたものです。録音や公式の試験サンプルではありません。
| レベル | 話し方の特徴 | 答えの例 |
|---|---|---|
| A1 | 覚えたフレーズを短くつなぐ。沈黙が長く、ほぼ現在形だけ。聞き手の助けが必要。 | “I am Ana. I work in hotel. Receptionist. I like.” |
| A2 | and、but、becauseで短い文をつなぐ。決まった話題なら話せるが、話題が変わると詰まる。 | “I work in a hotel in the city center. I check in guests and answer the phone. It is busy, but my colleagues are nice.” |
| B1 | 理由や例を添えて文をつなげる。仕事で起きた問題を短い話にできるが、言葉を探して止まったり、長い文で間違えたりする。 | “I’ve worked at the front desk of a hotel for three years. Most days I check guests in and deal with problems, like when a room isn’t ready yet. It can be stressful, but I like it because I can meet people from many different country.” |
| B2 | 意見を説明して理由で支え、選択肢を比べる。追加の質問にも長く止まらずに答えられる。 | “I run the front desk team at a mid-sized hotel, so my day is split between scheduling, training new staff and handling complaints. The hardest part is staying calm with an upset guest, because you need to fix the problem and keep them on your side at the same time.” |
| C1 | 流暢で自然。場面に合う言葉を選び、長く整理された答えを組み立てられる。 | “On paper I run the front office, but in practice I spend most of my time smoothing over things that went wrong somewhere else, whether that’s an overbooking or a guest who feels nobody took them seriously.” |
| C2 | 正確で自然。ユーモアや控えめな言い方、細かいニュアンスを複雑な話題でも使い分ける。 | “Officially I run front-office operations, though ‘firefighter’ might be the more honest job title. Most of it comes down to reading people: knowing when a guest wants a quick fix and when they mostly want to be heard.” |
行を下るごとに、答えが長くなり、文と文がつながり、理由を述べる段階から選択肢を比べる段階へ進み、言葉選びも「最初に浮かんだ単語」から「場面に合う単語」へ変わっていきます。レベルを上げたいときに練習すべきなのは、まさにこの部分です。文法・語彙のテストとスピーキングのテストで判定が違うことがあるのも、このためです。TOEIC(L&R)の点数の割に話せないと感じるのも、L&Rが聞く力と読む力を測る試験で、話す力は測らないからです。
英検・TOEIC・IELTS・TOEFLとCEFRの対応表
主な試験団体は、スコアとCEFRの対応を公表しています。そのうちETSとIELTSは、対応が目安であることを強調しています。ETS(英語のPDF)は、TOEICの下限スコアを厳密な合否ラインとして使うことは勧めないとしていますし、IELTSは9段階のバンドとCEFRは一対一には対応しないと説明しています。表は、手元のスコアがどのあたりかを知るために使い、試験同士の厳密な換算には使わないでください。
英検とCEFR
日本英語検定協会は、4技能の英検CSEスコアの合計(4技能総合スコア)からCEFRレベルを判定しています。受験級ごとにCEFRを表示できる範囲が決まっていて、範囲を下回ると表示されず、上回るとその級で出せる上限のレベルが表示されます。4級・5級はCEFR算出範囲外です。
| CEFR | 4技能総合スコア(英検CSE) | このレベルを表示できる級 |
|---|---|---|
| C1 | 2600〜 | 1級 |
| B2 | 2300〜 | 準1級・1級 |
| B1 | 1950〜 | 2級・準1級 |
| A2 | 1700〜 | 準2級・準2級プラス・2級 |
| A1 | 1400〜 | 3級・準2級・準2級プラス |
各級の合格基準スコアは変動しません。一次試験と二次試験の合格基準スコアを足すと、合格者の4技能総合スコアが少なくともいくつになるかが分かります。どの級も、合格すればその級で表示できる上限のCEFRレベルに届きます。
| 級 | 合格基準スコア(一次+二次) | 合計 | 合計が入るCEFR |
|---|---|---|---|
| 1級 | 2028+602 | 2630 | C1 |
| 準1級 | 1792+512 | 2304 | B2 |
| 2級 | 1520+460 | 1980 | B1 |
| 準2級プラス | 1402+427 | 1829 | A2 |
| 準2級 | 1322+406 | 1728 | A2 |
| 3級 | 1103+353 | 1456 | A1 |
4技能総合CEFRは、4技能すべてを受験した場合にだけ表示され、一次試験の成績だけでは出ません。判定方法は、文部科学省の作業部会が示した2018年(平成30年)3月版の「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」にもとづいています。
TOEICとCEFR
ETSは、CEFRの各レベルに対応するTOEICの最低スコアを技能ごとに定めています。TOEIC Programの日本の公式サイトを運営するIIBCの対照表も同じ数字です。TOEICで測れるのはおおよそA1〜C1で、C2の下限はありません。
| CEFR | リスニング(5〜495) | リーディング(5〜495) | スピーキング(0〜200) | ライティング(0〜200) |
|---|---|---|---|---|
| C1 | 490〜 | 455〜 | 180〜 | 180〜 |
| B2 | 400〜 | 385〜 | 160〜 | 150〜 |
| B1 | 275〜 | 275〜 | 120〜 | 120〜 |
| A2 | 110〜 | 115〜 | 90〜 | 70〜 |
| A1 | 60〜 | 60〜 | 50〜 | 30〜 |
これは合計点ではなく、セクションごとの下限です。リスニングとリーディングの両方でB2に届くには、L400点・R385点以上、合計すると785点以上が必要になります。ただし合計785点でも、L450点・R335点ならリーディングはB1です。リーディングのC1の下限は、ETSが通常求めた3分の2に届かない、専門家22人中45%の賛同にもとづく値で、スピーキングとライティングの値は研究の推奨値から調整されています。
IELTS・TOEFL iBT・ケンブリッジ英検とCEFR
| CEFR | IELTS(オーバーオール) | TOEFL iBT(1〜6のスコア) | Cambridge English Scale |
|---|---|---|---|
| C2 | 8.5〜9 | 6 | 200〜230 |
| C1 | 7〜8 | 5〜5.5 | 180〜199 |
| B2 | 5.5〜6.5 | 4〜4.5 | 160〜179 |
| B1 | 4〜5 | 3〜3.5 | 140〜159 |
| A2 | 対応なし | 2〜2.5 | 120〜139 |
| A1 | 対応なし | 1〜1.5 | 100〜119 |
- IELTS。 公式の対応図(英語のページ)はバンド4から始まり、技能別ではなくオーバーオールのバンドを使います。バンド5はB1とB2の境目、C1の下限は6.5と7の間、8.5以上はC2で、8はC2との境目とされています。
- TOEFL iBT。 2026年1月21日から、TOEFL(英語のページ)は各セクションと総合を1〜6の0.5刻みで表示しています。総合は4セクションの平均を0.5単位に丸めた値です。移行期間の2年間は、従来の0〜120点に相当するスコアも成績表に載ります。ETSは、従来80点を求めていた場合は4、100点なら5を新しい基準にするよう勧めています。
- ケンブリッジ英検。 各試験(英語のページ)は一つのレベルを対象にし、その上下のレベルも判定します(C2 Proficiencyは下のレベルのみ)。たとえばB2 Firstでは、160〜179がB2、180〜190(グレードA)がC1、140〜159がB1です。
1レベル上がるのにかかる時間
Cambridge English(英語のページ)は、CEFRで一つ上のレベルに進むには、指導付きの学習時間(guided learning hours)でおよそ200時間かかるとしています。これはあくまで目安で、これまでの言語学習の経験、学習の密度、年齢、授業以外でどれだけ学ぶかによって変わる、とも書いています。
| レベル | ゼロからの指導付き学習時間の目安 |
|---|---|
| A1 | 90〜100時間 |
| A2 | 180〜200時間 |
| B1 | 350〜400時間 |
| B2 | 500〜600時間 |
| C1 | 700〜800時間 |
| C2 | 1,000〜1,200時間 |
Cambridgeの例では、この時間は授業と指導を受けながらの学習を指しています。合計時間は計画の大まかな目安として使い、話すのが一番苦手なら、自然に追いつくのを待たずに、その時間の一定の割合をスピーキングにあてましょう。
自分の英語レベルを調べる方法
- 無料のオンライン診断テスト。 当サイトの英語力診断テストは、文法・語彙・語法の選択式18問から、CEFRレベルの目安を出します。ブラウザで受けられ、登録は不要です。リスニングとスピーキングは測りません。英検やTOEICの点数を予測するものでもありません。
- スピーキングの診断。 英語スピーキングテストはFluentlyアプリで受けます。AI講師の質問に約4分間、声で答えます。結果画面には、推定のCEFRレベル、総合スコア、発音・語彙力・文法・流暢さ・一貫性の各スコアが表示されます。アプリでは、話し続けるほど精度が上がる最初の目安だと説明しています。
- 公式の試験。 進学、就職、ビザなどでレベルの証明が必要なら、どの試験の何点が求められているかを確認しましょう。上の表で、そのスコアがCEFRのどこにあたるかが分かります。
- 先生に見てもらう。 先生との短い会話で、話す力のレベルと、伸び悩みの原因になっている間違いが分かります。
無料のテストで分かるのは目安で、証明書にはなりません。筆記の診断テストとスピーキングテストで判定が違ったら、その差が、先に練習すべき技能を教えてくれます。
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スピーキング練習で次のレベルに上がる方法
レベルが一つ上がるたびに、話す力に求められることがはっきり変わります。今の自分のレベルから始まる行を探し、その行の練習をしましょう。
| ステップ | 変わること | スピーキングの練習 |
|---|---|---|
| A1 → A2 | 単語やフレーズから、自分の生活・仕事・日課についての簡単な文へ。 | “Where do you live?”“What do you do on weekends?”のような日常の質問10個に、完全な文で声に出して答え、録音する。 |
| A2 → B1 | ばらばらの文から、何が、どの順で、なぜ起きたかをつなげて話す文へ。 | first、then、because、soを使って、先週末のことを1分で話す。 |
| B1 → B2 | 説明から主張へ。意見を言い、理由で支え、追加の質問に答える。 | 意見を問う質問を一つ選び、理由二つと反論一つを入れて90秒で答え、続けて“Why do you think that?”に答える。 |
| B2 → C1 | 伝わればよい段階から、言い方を選ぶ段階へ。場面に合う丁寧さ、言い換え、長く整理された発言。 | 自分の仕事の手順を新しい同僚に説明し、次に同じ内容を上司に半分の時間で説明する。 |
| C1 → C2 | 流暢さから正確さへ。ニュアンス、慣用表現、複数の情報源の要約。 | ポッドキャストの1回分や会議の内容を2分で要約し、自分とは反対の立場をあえて擁護する。 |
どのステップでも役に立つ習慣は三つです。毎日声に出して話すこと、実際に話した内容にフィードバックをもらうこと、直された文を言い直してから次に進むことです。練習の全体像は英会話の勉強法に、チャットボットを練習相手にする方法はAIで英語スピーキングを練習する方法にまとめています。レベルに合った会話の教材は、初心者向けの英会話、中級者向けの英会話、上級者向けの英会話をどうぞ。
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Fluentlyの通話は、AI講師との電話のような会話です。トピックを選ぶか、来週の取引先との電話のように自分の場面を説明すると、講師が相手役を演じて質問を重ねてきます。あなたが話し終えると、文法の修正、より自然な言い方、より良い単語を示すカードが表示され、会話はそのまま続きます。詰まったらヒントを頼めます。発音・流暢さ・語彙・文法・一貫性のスコアは練習するにつれて更新されるので、どの技能が伸びているかが分かります。
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